[私の語学人生14] 〜沼のような論文スランプ〜
[私の語学人生14] 〜沼のような論文スランプ〜
修士課程についていくのは大変でした。
講義を理解し、前提となる知識を補い、
毎月のプレゼンやレポートをこなすため、文献を読み、
専門家にインタビューをして、文章にまとめ、
スライドを作り、発表し、質疑応答に答え…
かつてないほど脳に負荷がかかったのでしょう…
これまで紅茶は断じて無糖ストレート派の私でしたが、
この頃は無意識にスプーンで2、3杯の砂糖を入れてしまう🫖
そのくらい身体が糖分を欲していました。
終始、頭がパンパンというか、
まるで脳みそに乾いた雑巾をねじ込まれているようで
夜に疲れてテレビをつけた時に仏語が流れてくると
もうやめてーと耳を塞ぎたくなることもありました😖
それでも、必死でやっていて、希望も見えてきたんです。
それは、私は既に一定の経験のある実務家だったこと。
違う国の制度を学んでいるとはいえ、同じ専門分野。
フランス語ではネイティブにかなうわけありませんが、
議論するための視点は学生よりはるかに備わっており
専門家や教授に面白がられ、議論が弾みました。
最初は絶対に追いつくことのない語学力のことばかり
考えてとても苦しい毎日でしたが、
次第に、内容については自分が皆の議論に貢献できると
思えるようになり、発表にも力が入りました。
言うべきことがあると、それを伝えたいから頑張れる。
毎日背伸びでしたが、そう実感する日々でした。
同級生は皆5歳くらい下のフランス人でしたが、
スパルタを乗り切る連帯感でとても仲良くなり、
発表を一緒に準備したり、夜は時々誰かの家で
ワインを飲みながら議論したり、お喋りしたり、
本当に彼らのおかげで頑張れました。
こうして苦しくも楽しくもある日々をひたすら走り続け、
やっと各月のプレゼンやレポートが終わったと思ったら、
即2か月の実務研修に入り(この話はまたいずれ!)
学期末の試験シーズンが到来しました✍️
私は頑張るのにだいぶ疲れてきていて、
ここは楽しくもなんともなく、ただただ苦しかったです。
1日かけてぶっつけ本番で書く論文筆記試験が2本。
詰め込みとプレッシャーでなんだかもう気持ち悪く、
この2日を終えた時にはほぼ燃え尽きていました。
さて、この修士課程は、
論文筆記試験と同時期に修士論文を提出するか
夏休み直後に修士論文を出すか、選ぶことができて、
もちろん私は夏休み後に修士論文を出すことにしていました。
夏休みをかけて書けばなんとかなると
思っていたのですが、ここからが辛かった。。
修士論文の構想を決めるまではよかったんです。
その後、深い沼のようなスランプに陥りました🌀
日本語なら、構想さえまとまれば後は「書くだけ」。
ところが、その「書くだけ」の作業がフランス語では
とんでもないハードルでとんでもない苦痛でした。
この頃になると、沢山の質の高い論文を読んでいるので
イメージする文章と自分が打つ文章の拙さの差が辛く、
いまだに文法や活用に自信のない自分が情けなく、
進まない日は1日中PCの前に座って
たった3行しか書けない日もありました。
フランス人の同級生の多くは夏休み前に論文を書き上げ、
どのみちバカンスで散っていなくなってしまう中、
無限の時間と共に、孤独に論文と向き合う日々でした。
こんなに頑張ってきたのに
思うように文章一つスラスラと書けない…😔
この頃の私はちょっと病みかけていたと思います。
そのうち微熱が続くようになり、
朝、ベッドから起きられなくなってきました。
いよいよ鬱っぽくなってしまったのかなと思いましたが
あまりに体がだるいので勇気を出して内科に行ったら
腎盂炎と診断されました。
あ、体調が悪かったんだ、と少しほっとして、
またやる気が回復したのも束の間、
ある朝、起きようとしたら、
背中にミシッ、パリーンと割れるような激痛が走り…
人生初のギックリ腰になりました😂
泣っ面に蜂とはこのことです。
座っていられず、動くのもそろりそろりと平行移動。
でも、行くとこまで行って、
笑えてきた感じはありました。
海老のように横向きに丸まって寝転び🦐
うぅ、とかうめきながら、
『いやギックリ腰とかやってる場合じゃないのよ…』
と一人苦笑。。😂
不思議と、これさえ治ったら書ける!
みたいな気分になれたのでした。
~To be continued★~
PROFILE
法律関係で17年のキャリア
米仏在住経験、仕事での国際交渉等の経験から
英語によって世界に羽ばたく人を増やしたいと
英語コーチとして起業☆
✔仕事で英語が必要
✔読み書きはできるけど会話に自信が無い
✔一般的な英会話では対応できない、
会議、交渉や研究発表など、
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