［私の語学人生15］ 〜傾いたアパルトマン〜

［私の語学人生15］ 〜傾いたアパルトマン〜

さて、腎盂炎にもぎっくり腰にもなりましたが、
私はついに修士論文を提出しました😭！！
（拍手お願いしますっ👏）
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論文提出後、口頭試問までが私の念願の夏休み！
日本から親友が２人遊びに来てくれ、
私は旅行ガイドとして憂いなく活躍する予定でした！
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が、ここでもまたハプニングが…🌀
　
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私はリヨンで修士課程卒業後はパリに移り住む予定
でしたが、パリの住居は秋の新学期前に押さえないと
なくなってしまいます。
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家を借りるときは必ず自分の目で見てから借りる。
そんなことは分かっていたのですが、
進まない論文執筆の焦りと体調不良で
どうしてもパリに行く気になれず、
でも住む場所の確保に焦ってしまい、
私はネットの動画内見で、パリの部屋を決めて
しまっていたのです！なんたる愚行…
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論文提出後、契約したアパルトマンを訪れた私は
呆然としました。
まず、塗り替えてくれたという壁のペンキ臭が
耐え難いほど強烈。
ネットで調べたら生の玉ねぎを置けと書いてあった
のでやってみましたが🧅、全く消えません。
そして、この家に入ると、なんか眩暈がするんです。
そう、床が傾いていたんです‼️
ビー玉を置くとコロコロ転がる転がる…😂
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部屋の床が傾いているとこんなに気持ち悪いとは…
平衡感覚が狂い、正直ここには１日も住めないと思いました😵‍💫
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というわけで、友人たちが遊びに来てくれた頃は、
契約してしまった相手と連日の解約電話交渉＆
パリの家探し真っ只中となりました😂
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私は友達にリヨンを案内しつつ、
ネットでパリの物件を必死で探し、
(フランスでは個人から個人へ貸すのが一般的)
以前の語学留学時のホストファミリーの家から近い、
6区の小さなアパルトマンを見つけました。
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その後、友達をリヨンからパリに引率し、
パリのカフェで待っていてもらいながら、
そのアパルトマンを内見。
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日本人もびっくりのとても狭い部屋で、
家賃は高かったけれど、立地最高で、床が平ら❤︎笑
そして大家さんが、切手収集が趣味だという
素敵な白髪ムッシュ👨‍🦳だったのです。
私も文通好きなので、ひとしきり雑談で盛り上がると
「私は日本人は誠実で好きなんだ。申込は沢山
入っているけど、君が結論出すまで待ってるよ。」
とのありがたいお言葉…😭
過去この大家さんに誠実に接した日本人の皆々様、
本当に有難うございます…
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残るは解約交渉ですが、
傾いたペンキ臭（＋生玉ねぎ臭）の部屋は
まだ事実上入居前だったので、
少しでも円満に解決しようと必死で交渉しました。
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エージェントはお怒りで
「平らな床が当たり前だと思っているのがおかしい」
などと言って聞かないので、
「目眩を感じやすい体質なんです。
１ヶ月分の家賃払うから勘弁して」と頑張ると、
「大家さんに直接解約の許可を取ってくれ」と言われました。
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仕方ないので、大家さんちに乗り込みました。
なんと、そこは私が入居するはずだった部屋と同じ
屋根裏の階の角。中に入ると、
すごくお洒落な雰囲気のフランス人夫婦が、
私の部屋の何倍もの広さの屋根裏の空間を
アトリエ兼住居として住んでいたのです。
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その空間の素敵だったこと…😍
私では到底思い付かないような場所に絵やラグや布や
瓶がおかれ、色彩豊かで、小窓からの光が明るくて…
そして、床は盛大に傾いていました❗️
（広い分、もはや波打っているレベル。笑）
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御夫妻はにこやかに私を迎えてくださり、
「眩暈がするんだって？かわいそうに。
エージェントは何か言ってるけれど
快適に暮らせないんじゃ意味がない。
私たちは構わないよ😌」
と言ってくださったんです。
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私は、交渉モードで乗り込んだはずが、
あまりの包容力にすっかり小娘モードになり、
ぽわーっとしてしまいました。
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「日本では床は真っ直ぐだろうね。
まあでもほら、床の傾きもチャームポイントだよ」
床の傾きを« C’est la charme😉 »と言った
素敵な大家さんのウィンクが忘れられません。
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なんか、私、恥ずかしい…
床の傾きなんて瑣末なことだったわ…
と思いかけましたが、
イヤイヤイヤ！と正気を取り戻し、
こちらはめでたく穏便に解約、切手好きの大家さんの
左岸の小さなアパルトマンを契約できたのでした。

~To be continued★~