[私の語学人生19] 〜仕事で英語を使う〜

[私の語学人生19] 〜仕事で英語を使う〜

フランスから帰国後、また語学など忘れて
ひたすら国内の仕事に邁進する日々が続きましたが、
数年経って、国際業務を担当することになりました。



外国のカウンターパートとの交渉、国際会議への出席、
外国の専門家との交流セミナーの開催など
さまざまな業務があり、
多いときは毎月のように、まる1週間という単位で
外国に出張したりしていました。
会議で色々な国の人と仲良くなったり
会議のない日には付近を観光したり、
フランス出張では友達に会ったりと国際出張の
旨味もあり…なんだかんだ楽しかったです😊



私は「ビジネス英語」というのを人生で勉強したことはなかったので、
最初は英語で仕事がちゃんとできるだろうかと不安もありましたが、
そこはオンザジョブで必要な表現を仕入れていけば
いいだけで、問題ではなかったです。
帰国子女ということで、英語案件は集中的に来るし、
自分の業務外でも、色々なプレゼンや資料の添削を頼まれ、
仕事英語の経験値はここで急速に伸びました。
フランスの実務研修で仕事の現場に身を置いていたことも、
国際業務に入っていく上でとても役立ったと思います。



英語で仕事をする、ということに関して
ここでの経験を通して色々なことを思いました。



まず、英語力は大前提として必要なのですが、
その上で、国際的な仕事の場で一番切り替えなければ
いけないのはマインドの方で、

−会議のような大きな場でも言うべきことがあれば
 流れを止めてでもパッと発言する勇気
 (その場で発言しないと、なぜその場で言わなかっ 
  たの?となって既に不利)
− 結論からはっきり述べる論旨の組み立て方
− 自信と説得力を感じさせる表現や立ち居振る舞い
− 国際的な場でのマナーやNGな話題などの常識

そういったものを身につけていることが、
英語で仕事をする上で一番大事だなと思いました。



1対1の交渉においても、落とし所を見つける
ことが大事なのは日本も外国も一緒なのですが、
そのために好まれるプロセスは違います。
日本ではやはり、根回しだったり、
「これしか言えないということは察してね」
という部分があったりしますが、
西洋人は相手の立場に理解を示しつつもお互いゴリゴリと
意見をぶつけ合うし、たとえ対立する相手方であっても
タフ・ネゴシエイターを好み、尊敬する傾向があります。
日本人が相手なら絶対にしない率直な言い合いをしながら
関係を築き、落とし所に持っていくのは楽しかったです。



そして、言語は思考様式そのものなので、
「単純に訳す」ということでは済まないことが本当に多いというのも、改めて発見でした。


例えばスピーチの原稿を作るときに、
日本語を先に作って、忠実に英訳してしまうと、
絶対にスピーチらしいスピーチにはなりません。
相手の心に届けたり、説得したりするときの伝え方って、
選ぶ表現も、言う順番も、言語によって違うんですよね。
英語とフランス語ならさほど変わらないですが、
日本語と西洋言語の隔たりはとても大きい。
それが大変でもあり、興味深くもありました。


「英語できるよね、訳して」ってポンと渡されても
中身によってはそんなに単純な変換作業ではなく、
類似の場面で使われている生きた英文をネットで調べ、
よく使われている用語やスタイルを真似て、
そして日本語で伝えたいニュアンスを残しながら
英語できちんと自然に伝わる文章にするという
なかなかの作業で、翻訳って難しいなと実感。
何もここまでしなくてもいいのかもしれない、
何このボランティア…とぶつくさ思いつつも、
やっぱり言葉が好きなので、
つい、大事な内容は最大限伝わる表現にしたくて、
そういうことを日々やっていました。


でもその積み重ねは、とても深い異言語・異文化理解に
繋がったような気がしていて
今の私の英語コーチングでの添削にも生かされていると思います。

~To be continued★~

PROFILE

法律関係で17年のキャリア
米仏在住経験、仕事での国際交渉等の経験から
英語によって世界に羽ばたく人を増やしたいと
英語コーチとして起業☆

✔仕事で英語が必要
✔読み書きはできるけど会話に自信が無い
✔一般的な英会話では対応できない、
 会議、交渉や研究発表など、
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